実はこの「女の子が初めてのメガネを作りにいく」という話、ウェブや同人誌で描いていた「ぱえりあ」という兄妹マンガの1エピソードとして温めていたネタでした。
ヒメが目が悪いという設定は特に考えていなかったのですが、中学生になって視力が落ちる子ってけっこう多いですし、ここで使っちゃおう、ということで。
メガネ愛用者の方が、人生で初めてメガネをかけた瞬間のあの感動を「こんな感じだったわ~」と思い出してくれたら嬉しいです。
なお、これを機にヒメが完全なメガネっ娘になるわけではありません。作中の台詞にもあるとおり、授業中だけ着用するイメージです。今後も稀にかけているシーンが出てくるとは思います。
今回のひとつの見どころ(?)は、サブキャラとして満を持して投入したJK!(眼鏡屋の娘・瞳)

…なんですが…、このにじみ出る昭和テイスト。なんだ「パキョーン」って…。
まぁ、中年のおじさんなりには、精一杯描きました。
あと、サイドテールも描いてみたかったんですよ。でも難しかった…。特に横からのアングルが。どこに結び目があるのかわからなくなります。
次に、ヒメの制服がお下がりという設定について。
もう少し細かくいうと、瞳は中学の間にかなり身長が伸び、途中で制服を作り直しています。で、一年生の頃に着ていた制服一式をヒメに譲った、ということになっています。だから傷みもそれほどではない、と。
二人の身長差を見て違和感を覚えた方は、そのように理解して頂ければと…。
最後に、これは商業誌ならではの裏話なんですが、↑で引用した「パキョーン」のコマ。
ネームの段階では入っていた、「眼鏡屋の娘なのに!」という若林のセリフがカットされまています。
編集者さんいわく、視力そのものは身体的特徴であり、捉えようによっては差別表現になってしまうのと、第三者が身体的特徴を両親の仕事と結びつけてしまうことが表現的に厳しいんだそうです。
「良好」なほうの特徴なので、問題になるとは全く思っていませんでした。同人誌だったら完全にスルーしていましたね…。気を付けないと。
ではでは、次号もどうぞよろしくお願い致します!